第2回ゲスト ストーンさちこさん

【できる時は120 – 130%頑張る、難しい時は70 – 80%でも良い、トータルで100%を目指す】

キャリアブレイクからの復職、その後のキャリアに関するインタビュー

第2回のゲストは、【ストーンさちこさん】です。(以下、さちこ)

—– 大学4年の夏、英国の大学院に進学する事を決意。国際関係論を専攻した。帰国後は公務員として県庁に就職。産休、育休を活用して3人の子供を育てながら10年間勤務した。夫の転勤を機に、子供の成長を見守る大切さを感じ、専業主婦になる。2年後復職を決意した時には就職活動に苦戦。英国留学時の友人から大使館での仕事の話を聞き、Japan Timesや大使館ホームページで求人を探し、1年限定のフィンランド大使館の職に就く。その後、オランダ、オーストラリア大使館でキャリアを構築。昨年、50代の転職活動に挑戦し、2024年4月に現職オーストラリアの人工内耳メーカー、日本コクレア社のガバメントアフェアーズ部長に就任。未経験の領域で躍進を続ける。

現職ガバメントアフェアーズについて教えてください。

さちこ:弊社の製品、サービスが必要とされている方へ届きやすい環境を整えるため、政府、学会、業界団体、当事者団体などのステークホルダーと調整、交渉する仕事です。難聴問題や聴こえの改善施策について関係者に響くよう伝える事が鍵となります。現職での挑戦は、未経験の医療業界での専門知識を習得する事と、ステークホルダーとの関係を構築する事。世界の情報がインターネットで簡単に検索できるようになった今だからこそ、 正確な情報を伝える使命を感じています。

約2年間の専業主婦からの再就職は大変でしたか。

さちこ:キャリアブレイク前の職(公務員)に戻るのはかなりの狭き門だったので、一般企業にも挑戦しましたが、思うように進まず、苦しい時間を過ごしました。そんな時、英国留学時の友人から大使館の求人を探してみたらと勧められました。

大使館の求人はそれ程多くないと感じます。大使館の職を目指す方へアドバイスをいただけますか。

さちこ:確かに求人は多くないので、常にチェックしてチャンスを待つ必要があります。日本には150ヵ国以上が大使館またはそれに準ずる機関を持っています。期間限定での募集が多い、つまり求人が出るサイクルがあるという事です。大使館での仕事は国との親和性が鍵となります。自分が従事したい国の事をいかに好きになり、貢献できるかという点でやりがいがある仕事だと思います。

ご自身のキャリアの中で印象的な事を教えてください。

さちこ:フィンランド大使館時代の上司が思い出されますね。理解があり、協力的な方で、様々な局面で助けられました。皆さんも仕事と子育ての両立に壁を感じる時があると思います。そんな時に職場の上司が、子供中心で良いよと言って柔軟に対応してくださったらどれだけ救われるか。北欧は女性活躍の国として注目されますが、移民を入れない政策をとっているので、男女関係なく国民全員で頑張る仕組みが必要なのです。

仕事と子育てに奔走する中で感じたのは、「できる時は120 – 130%頑張る、難しい時は70 – 80%でも良い、トータルで100%を目指す」という事。申し訳なさを感じる時もあるけれど、できる時はその分プラスアルファで頑張る、そして周囲もそれをサポートしてくれたら、皆が気持ちよく頑張れるのだと思います。今はリモートという働き方があるので、柔軟になってきていますが、周囲の理解は必要ですね。

キャリアに悩む30 – 40代の方々に伝えたいことは何ですか。

さちこ: 40 – 50代になると今まで見えなかった新しい世界が見えてきます。それを楽しみに今できることを一生懸命にやっていれば、少しずつやりたい事に近付いていくと思います。こうしなければダメだと決めつけないで、フレキシブルに対応してみる。新たな挑戦を恐れず、専業主婦をやりながらも、PTA等のボランティアでも、友人の仕事を手伝う事でも、可能な限り社会や業界と繋がっている事が大切だと思います。

最後に…インタビューの終わりに二人で共感したこと

若い頃は、長期計画で考えがちですが、実際は予想できない事の連続。計画通りにしないと自分はダメなんじゃないかとは思わずに、柔軟に対応する事を思い描く。変化を恐れないで、自分をアップデートし続ける、それが自分を助ける力になる…20 – 40代を紆余曲折しながら駆け抜けてきた50代の私達だからこそ、皆さんにお伝えしたいです。

キャリアブレイクがあっても復職は可能だし、管理職を目指すことも不可能ではない。さちこさんはそれを証明してくれている一人です。

さちこさん、ポジティブな言葉をありがとうございました!

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