【キャリアブレイクはキャリアエンドではない!】
3月8日は、国際女性デー(International Women‘s Day)。
女性の権利を守り、ジェンダー平等の実現を目指すことを目的に、1975年に国連により制定されました。今年は制定から50年、節目の年でもあります。
国際女性デーに先立ち、2025年3月7日、薄井シンシアさん主催のコミュニティー「キャリアは生き方の会」も都内某所でイベントを開催いたしました。
【キャリアブレイクはキャリアエンドではない】をテーマに、20代から60代の総勢40名の参加者が集い、世代を超えて各々の経験を共有しながら、これからのキャリア(生き方)を一緒に考える素敵な機会となりました。
キャリア(生き方)は一つとして同じ形はありません。
そして人生順風満帆で悩みなんてないと言う人はいません。皆、悩みながら進んでいます。
女性は、結婚、出産、育児、介護というライフステージが待っています。加えて、配偶者の転勤に伴う転居や海外駐在、子供の不登校等、ワークキャリアの選択を迫られる局面があります。『女性は家事・育児を担う、男性は仕事』というステレオタイプがまだまだ根強い日本。男性は順調にキャリアアップし、女性はキャリアの選択を迫られ、中断しなければならない場合もある。心のどこかで社会から取り残されているような焦りや、スムーズにキャリアアップできない感覚に陥ることもある…イベントでは、そんな切実な思いも聞こえてきました。
本イベントにおいて大変興味深かったのは、薄井シンシアさんはじめ、パネリスト全員が、【目の前に来たチャンスを掴んで進んできた】ということです。飛び込んでみなければ見えない景色があります。様々な状況下で、悩みながらも必死に歩みを進めていく中で、知らず知らずに培われているスキルと経験があります。キャリアブレイク中であっても、子供のPTAの役員やボランティア等、復職後に活かせる経験はあるのです。大切なのは、キャリアブレイク中も、キャリアブレイクから復職する時も、現職からのキャリアアップを目指して転職する時も、目の前に来たチャンスを逃さないということだと思います。
皆さんは、キャリアチェンジやキャリアアップを考える時、何に重きを置きますか。
➀やりたいことですか、➁得意なことですか、➂年収や勤務形態等の条件ですか。
どれを選んでも間違いではないと思います。ご自身にとって譲れない条件は何なのか、まずは就職・転職の目的を明確にして優先順位をつけることだと思います。何は譲れなくて、何は譲歩できるのか、そして、その目的に近いチャンスが目の前に来たら迷わず掴んでください。自分自身のこだわりにがんじがらめになったり、資格等の強みを準備することに固執せず、チャンスを逃さないマインドセットと「えい!」と飛び込む勇気を持ってほしいと思います。それがその時は自分の思い描く道でなかったとしても、そこで得た経験は必ず次に繋がります。そして選択したその道が違うと思ったら、人生途中で方向転換することもできるのです。人生の正解を探すのではなく、自分自身で自分らしい正解を作っていくということなのかもしれません。
今、キャリアに悩んでいる方へ…キャリアを模索する時点で、キャリア(生き方)を真剣に考えている証拠です。充分頑張っている自分をもっと褒めてください。ここから自分の生き方を拡げるのは、【人との出会い】だと思います。日本ではまだまだネットワーキングは普及しているとは言えないかもしれませんが、積極的に人と関わることは大きな力になります。
悩みの渦中で身動きが取れなくなってしまった時、人に話すことで自分の頭の中が整理されて新たな気付きを得られる時もあります。人とのご縁が次の道へ繋げてくれる時もあります。自分の知らない世界に触れることができる時もあります。たくさんの出会いから自分に合ったロールモデルを見つけることで、その先を描きやすくなる時もあります。LinkedIn等、ビジネス関連のソーシャルメディアもある時代。上手に安全に活用すれば、ネットワーキングや転職活動の有効なツールとなります。是非積極的に人と世界と関わって欲しいと思います。
さあ、国際女性デーをお祝いしましょう。
そして今悩みの渦中にある人も決して一人ではありません。世界中に奮闘している仲間がいるのですから。


