キャリアブレイクからの一歩|主婦の経験をスキルに変えるヒント

「ずっと家にいて、社会から離れている気がする…」
「今さら仕事なんてできるのかな…」
そう感じたことはありませんか?
私は10年の専業主婦の期間、常にそう思っていました。

キャリアブレイク中に積み重ねてきた家事や育児、家族のサポート。
それらは「仕事」としてカウントされないことが多く、自信を持てなくなってしまう方も多いかもしれません。

けれど実は、あなたが毎日の暮らしの中で発揮してきた工夫や配慮、気づきや対応力には、「再就職後にも役立つ力」が詰まっています。

そうした力を言葉にすることで、これまで見えにくかった「あなたの強み」が少しずつ形になっていきます。
それは、ただの自己満足ではなく、今後の働き方を考えるうえで大切な土台にもなります。

今回は、そんな「自分の力を言葉にしてみる」ためのヒントをご紹介したいと思います。

「ポータブルスキル」とは、特定の職場や職種に限定されない、どこでも持ち出して活かせる力のこと。
これは、社会人経験の有無にかかわらず、すべての人がすでに身につけている可能性がある力です。
そしてそれは、自分自身を振り返ることで、言葉にしていくことができます。

家事や育児を通じて自然と身につけてきた力を「見える化」してくれるシートがあります。
しゅふJOB総研が公開している『家オペ力(いえおぺりょく)マトリックス』というもので、主婦の方の強みを“ソフトスキル”として整理するのにぴったりです。
山梨大学のリカレント教育でも使われているとのことで、やってみる価値はあると思います。
家オペ力マトリックス PR TIMES記事はこちら

また、厚生労働省の提供する職業情報提供サイトjobtagにある「ポータブルスキル見える化ツール」(自己診断ツール内)も有効です。
jobtag ポータブルスキル見える化ツール

自分では当たり前だと思っていた日々の営みのなかに、実は多くの力や工夫が隠れていることに気づく。
それは、自分の過去を「ただのブランク」ではなく、「大切な経験」として見つめ直すことでもあります。

キャリアブレイクの期間を、「何もしていなかった時間」ではなく、
「今につながる力を育んできた時間」として受け止められたとき、
きっとこれからの一歩が、少し前向きなものに変わるはずです。

もちろん、これだけで再就職がスムーズにいくわけではありません。
でも、自分の力を言葉にして整理しておくことは、履歴書の作成や面接での自己PRに大きく役立ちます。
小さな「気づき」や「整理」が、次の一歩を踏み出す自信につながる。
その土台づくりとして、よろしければ、試してみてください。

※キャリアブレイク前後のご相談(離職・転職など)・人間関係など、幅広くご相談を承っております。詳しくはこちらのHPをご参照ください。
納得の未来を支えるキャリアコンサルタント・三橋久美子のHP

※キャリアブレイクからの復職や転職をお考えの方は、是非「キャリア・リスタート準備度チェック 〜 私らしく働くための第一歩 〜」を実施してください。
ご自分がどのくらい準備が整っているか、知ることができますよ!

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By キャリアコンサルタント みつはしくみこ

生命保険会社・病院・銀行・人材派遣会社と常に女性の多い職場に計20年おりました。 女性は人間関係や仕事、プライベートなどライフステージに応じて様々な悩みを抱えている方が多く、上記職場での勤務時代も同僚や上司の相談にのり、自分には『人の話を聴く力』があるのではないかと思い至りました。 その『人の話を聴く力』をプロフェッショナルの域まで高めるため国家資格キャリアコンサルタントを取得、1日8~10人の派遣社員の皆さん(延べ5000人)の悩みに耳を傾け、次の一歩を歩むお手伝いをしてきました。 現在は複数社で、女性比率の高い職場でのキャリアコンサルティングを通して、経営者と従業員が同じ方向を向いて企業が成長できるよう支援を行っております。 また、大学生の就活支援も行っており、若者の未来を築いて行くお手伝いもしています。

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