英語で拓くキャリアは続く:通訳ガイド・石川弘さん

Hi there! Welcome to my blog.こんにちは、Sachikoです。 英語を「話せるスキル」で終わらせず、どうキャリアにつなげ、どう人生に生かしていくのか。 このブログでは、英語を軸に自分らしい道を切り拓いてきた方々の、等身大の経験と選択をお届けしています。 今回のゲストは、石川弘(いしかわ・ひろし)さんです。製薬会社で長年キャリアを重ね、アメリカ、オランダ、フィリピンの3か国で海外駐在を経験。定年退職後は、通訳ガイド(全国通訳案内士)、財団での活動、英語勉強会の運営と、いくつもの顔を持ちながら、今もなお精力的に活動されています。 私自身、キャリアの後半に差しかかり、「いつか通訳ガイドをやってみたい」と思うようになりました。 そこで今回は、英語とキャリアの関係、そして通訳ガイドという働き方について、石川さんにじっくりお話を伺いました。 「英語は、会社に入ってから本気でやり始めました」 —— 海外駐在を何度も経験されていますが、英語はもともと得意だったのでしょうか? 「いえ、決して最初から得意だったわけではありません。大学は薬学部で、卒業後は中小の製薬会社に入りました。ちょうど会社が海外進出を目指し始めた時期で、私は国内営業に配属されたんですが……国内営業は、完全な“レッドオーシャン”だったんです。 一方で海外部門を見ると、人が足りない。『ここなら勝負できるかもしれない』と思ったのが、最初の動機でした」 当時、社内では「社内英検」という制度があり、合格すれば国際部勤務を経て、海外駐在のチャンスが得られる仕組みがあったそうです。 「英語自体は好きでしたが、本気で勉強し始めたのは入社後です。高校時代に英検2級を取った程度。社内英検は3回目でようやく合格し、国際部に配属されました」 国際部での最初の3年間は、徹底した“書く英語”の訓練。 「テレックスや英文メールの書き方を、徹底的に叩き込まれました。課長に原稿を出すたび、赤字だらけで返ってきて……」 どれくらい書けば英文はうまくなるのか、と聞いたときの答えが印象的だったそう。 「『1トントラック一杯分くらい書いたらね』って(笑)。今思えば、あれがすべての土台でした」 駐在地ごとの記憶――ニューヨーク(米国)、アムステルダム(オランダ)、マニラ(フィリピン) —— 特に印象に残っている国はありますか? 「どの国にも思い入れはありますが、やはり最初のアメリカ、ニューヨークですね。30歳直前での赴任で、当時は日本人なら誰もが憧れる街。あの文化の中で生活できたことは、今でも鮮明に覚えています」 最後の赴任地・フィリピンでは、経営者としての経験を積みました。 「ジェネラルマネージャーとして、営業、労務、会計まで会社経営の全体を見る立場でした。労使問題がこじれて、脅迫状のようなものが届いたこともあり、本社と緊急で相談したこともありましたね」 オランダでは、ヨーロッパならではの価値観に触れたといいます。 「皆、自分なりの“人生の楽しみ方”をよく知っている。仕事と生活のバランスの取り方には、本当に学ぶことが多かったです」 「英語を維持し、海外でお世話になった方々への恩返しがしたかった」 —— 定年後、通訳ガイドを目指された理由は? 「理由は二つあります。ひとつは、英語力を維持し、できればさらに高めたいという思い。もうひとつは、海外でお世話になった方々への“恩返し”です」 駐在先では、現地の人々に名所を案内され、食事を共にし、多くの親切を受けた。 「だから今度は、日本に来る外国の方に、日本の文化や食、人の魅力を伝えたい。そう考えたとき、通訳ガイドという仕事が一番しっくりきたんです」 製薬会社時代の経験も、今に生きています。 「英語力に加えて、コミュニケーション力ですね。それに、ガイドをしていると必ず『今までどんな仕事をしてきたの?』と聞かれます。自分のキャリアそのものが、会話のコンテンツになるんです」 通訳ガイドの仕事は、こうして始まった —— 通訳ガイドの資格(全国通訳案内士)を取得された後、実際にはどのようにお仕事を見つけたのでしょうか。 正直に言うと、資格を取ったあと、“どうやって仕事を取るのか”はまったく分かりませんでした」 転機は、通訳ガイド二次試験(面接)対策講座。 「その講座を行っていた旅行会社の講師の方が、とても印象的だったんです。『ここなら、きちんとガイドを育てている』と感じました」 その旅行会社は、築地観光を専門とする会社。契約までのプロセスは、想像以上に本格的でした。 「まずはコミュニケーション研修を受けます。その後、実際に築地場外市場を廻りながら日本語で研修を受けます。次に一次試験として、他の日本人4人とともに場外市場を廻り、一人一人、ランダムに割り当てられた5コースのうち1コースを20分で英語で説明します」 一次試験を通過すると、実地の二次試験。 「二次試験は、外国人のお客様を実際にお招きして、90分間築地を英語で案内します。これに合格すればガイド委託契約、という流れでした。『これに受かれば仕事が始められるんだ』と思って、本当に必死でしたね」 二次試験翌日には連絡があり、無事合格、そしてその後委託契約締結。 「二次試験では、お客様(外国人)の評価が合否の重要要素だったようです。ありがたいことに、良い評価をいただけたようでした」 初ガイドの日、忘れられない一言 コロナ禍を経て、2022年に通訳ガイドとしてデビュー。最初のツアーは築地でした。 「正直、不安しかなかったです。自分の英語と知識で、本当にお金をいただいて満足してもらえるのか、と」 しかし、90分のツアーを終えたあとの反応は、想像以上。 「『とても良かった』『もう何年もやっているかと思った』と言われて。『実は今日が初めてなんです』と伝えたら、ものすごく驚かれて(笑)。あのときのお二人の表情は、今でも忘れられません」… Continue reading 英語で拓くキャリアは続く:通訳ガイド・石川弘さん

何歳でも英語で人生を変えられる:英語コーチきなこさん

Hi there! Welcome to my blog. こんにちは、Sachikoです。 英語を「話せるスキル」で終わらせず、いかにしてキャリアへとつなげていくのか。このブログでは、英語を軸にキャリアを切り拓いてきたSachikoが、第一線で活躍する“英語の達人”たちに、そのリアルな秘訣を伺っています。 今回のゲストは、Xフォロワー5.9万人を誇る英語コーチ、「きなこ」さんこと伊藤さなえさん。 きなこさんは、名古屋大学の後輩で私と同じく公務員経験をお持ちです。様々な経験を経て、現在は起業を果たされ、学研より『ひとめでわかる!英語ビジュアルマップ』を上梓されるなど、英語学習の分野で注目を集める存在です。 しかし、現在に至るまでの道のりは、決して華やかな成功物語ではありませんでした。思うように進まない現実の中で、数々の選択と葛藤を重ねながら、「自分は何者で、何をやりたいのか」を問い続けてきました。 迷いや挫折を経験したからこそ見えてきた、“今の自分”へとたどり着くまでの道のりとは。 素直さと人とのご縁を何より大切にしながら、一歩一歩前へと進んできたきなこさん。その軌跡と胸の内を、じっくりと伺いました。 学生時代から芽生えていた、言語学への興味 ――英語学習はいつ頃から始められたのでしょうか? 近所に英会話スクールがあって、子どもの頃から通っていました。当時は英語の名前をつけられるのが少し恥ずかしくて、「Susie」と呼ばれることに違和感を覚えていましたね。「私はSusieじゃないのに」って(笑)。それでも、自然と英語に触れられる環境が身近にあったのは大きかったと思います。 ――名古屋大学では言語学を専攻されていますが、学生の頃から英語は得意だったのですか? 実は、英語でのコミュニケーション自体はあまり得意ではありませんでした。ただ、中学・高校の頃に文法や構文を読み解くことが本当に面白くて。難しい文章を一つひとつ分析して理解していくプロセスに、気づけば夢中になっていました。その延長線上に、言語学という専攻があったんです。 その後、日本大学の通信制課程で教員免許を取得し、日本語教師の資格も取りました。日本語教師養成の過程で初めて第二言語習得理論を体系的に学んだのですが、これは今の英語指導にダイレクトに生きています。言語学で学んだ知識も、たとえば時制(出来事の時間的な位置)とアスペクト(出来事の状態・進み方)の違いなど、学習者がつまずきやすいポイントを見極めるうえで大きな助けになっていますね。 公務員という「安定」から、一歩踏み出す決断 ――大学卒業後は国家公務員になられたそうですね。 はい。大学に通いながら、予備校で公務員試験の勉強をしていました。当時はまだ国立大学職員が国家公務員だったんです。今は独立行政法人に変わっていますけど。名古屋大学に就職して、いわゆる安定した道を歩み始めました。 ――そこから、その安定を手放す決断をされたのですよね。 そうなんです。最初の配属先で、英語を使う機会が多かったのですが、それがすごく楽しくて。コミュニケーションの面白さに初めて気づきました。そこから英会話教室にも通い始めて、「英語を突き詰めて仕事にできたら楽しそうだな」と思うようになったんです。 ただ、公務員だと3〜4年ごとに異動があるため、せっかく磨いた英語力を、次の配属先で生かせるかどうかは分からない。「もっと英語を深く学びたい」「これを仕事にしたい」という思いが、だんだん強くなり留学したいという気持ちにつながりました。 ――カナダ留学を決意したとき、怖さはありませんでしたか? 正直、ものすごく怖かったです。名古屋大学を出て国家公務員になって、周囲からはうらやましがられるようなレールに乗っている状態から脱線するのは勇気がいりました。また、実家が裕福ではなかったので、現実的な不安も大きかったですね。ただ、今だから言えるのは、「決断してよかった」ということです。もちろん、その後は苦労の連続で、途中で自分の決断を呪ったことも何度もありました(笑)。それでも、その経験があったからこそ、今の自分がある。そのすべてが、いまの原動力になっているんじゃないかなと思います。 カナダ留学で得たもの ――カナダ留学で得たものは何ですか? 一番大きかったのは、価値観が大きく変わったことですね。私はこれまで、何かしらの「型」や組織に属して生きるのが得意なタイプだったんです。でもカナダでは、どこにも所属していなくても、きちんと自分を評価してくれて、自然に仲良くなれる人たちがいると知りました。 学歴や職歴、年齢といった肩書きで判断されることがほとんどなくて、「その人自身」を見てくれる。だからこそ、何歳になってもチャレンジしていいんだ、という感覚を持てるようになりました。 帰国直後に待っていた、試練の時間 ――帰国後の就職活動は順調でしたか? それが、帰国したのがちょうどリーマン・ショックの時期だったんです。本当に最悪のタイミングでしたね。TOEICは985点まで伸びていましたし、英語も話せるようになっていたので、「就職は何とかなるだろう」と思っていたのですが、そもそも求人がほとんどなくて。 公務員の経歴は民間ではあまり評価されないと分かっていたので、派遣から始めようと考えていました。でも、それもなかなかうまくいかず、ようやく決まった外資系企業のお仕事もしばらくして事業縮小でなくなってしまいました。さらにその頃、結婚を考えていた相手との別れも重なってしまって。失業と失恋が同時に来て、軽く引きこもっていました。 ――そこから、どうやって立ち直られたのでしょうか? 正直、その時点では「自信があるのは公務員試験にパスするスキルだけ」でした。だから名古屋市の学校事務職員試験を、年齢制限ギリギリで受けて、何とか滑り込みました。 ただ、いざ安定すると、また「やっぱり英語の仕事がしたい」という気持ちが湧いてきたんです。そのころには、結婚もして、すでに30代になっていました。 ここから何ができるのかを考えて、まずは教員免許を取ってみようと思いました。33〜34歳の頃、日本大学の通信教育課程に入学したんです。教員免許を取るまでには思ったより時間がかかってしまったのですが。 転機を呼び込んだ「ご縁」と「素直さ」 ――英語を軸にキャリアを切り開いていこうと決心された、ターニングポイントはどこにありましたか? 小学校での仕事を通じて、偶然が重なり英語を使う機会が少しずつ増えてきた頃、転職サイトを見るようになったんです。そこで見つけたのが名古屋大学の国際労務担当の研究員のお仕事でした。学位は不要で、学士号があり、TOEIC900点以上の実力があれば応募できるという条件だったんです。 英語力だけでなく専門性も求められる仕事だったので、決して楽ではありませんでしたが、研究員として働く日々はとても充実していました。 研究員の期間中に出産も経験し、産休・育休中に教育実習をこなしてようやく教員免許を取得することができました。 研究員の任期が終わる予定だった時には、「特殊な業務を担当しているから、ぜひ引き続き残ってほしい」と声をかけていただいて。仕事へのやりがいも強く感じていました。 ただ、ここでまた私の悪い癖が出てしまって(笑)。「任期がいつ終わるかわからないこの状況のままでいいのかな」と迷った末に研究員の仕事を離れ、名古屋市立大学の準公務員試験を受けて、再び“安定”の道を選んでしまったんです。 結局、その安定も、最終的には子育てとの両立が難しくなり、夫との関係がうまくいかなくなったことで終わりを迎えました。その後、専業主婦となり、「何か自分でできることはないか」と思い、ブログを書き始めたんです。 ――難しい局面で周囲のアドバイスを上手に生かしていらっしゃいますよね。 私自身、かなり素直なタイプなんだと思います。誰かに「これをやったらうまくいくよ」と勧められて、そこにある程度納得できるロジックが見えたら、まずは試してみるようにしてきました。例えば、あるブログの先生から「文章がうまいから、X(旧Twitter)をやったほうがいいよ。1万人くらいすぐいくと思う」と言われたことがあって。「いやいや、さすがに無理ですよ」と思いながらも、少しおだてられて始めてみたら、本当に半年でフォロワーが1万人を超えたんです。 そうしたアドバイスを信じて動いてみたこと、そして人とのご縁が重なったことで、結果として道が開けていったのだと思います。 英語コーチとしての独立 ――英語コーチになったきっかけは何だったのでしょうか? X(旧Twitter)のDMを通じて、英語コーチング企業からスカウトをいただいたのがきっかけでした。詳しく話を聞いてみると、子どもが寝たあとでも仕事ができて、通勤も不要。日中は確かに仕事が少ないのですが、その時間を使って添削作業ができる。「これはすごく育児と相性がいい働き方だな」と感じたんです。 当時は、専業主婦をしながらXをしていただけでした。育児の合間にSNSを続けつつ、同時に国家資格キャリアコンサルタントの勉強も始めていました。 ――キャリアコンサルタントの資格を取ろうと思われた理由は?… Continue reading 何歳でも英語で人生を変えられる:英語コーチきなこさん

「人生の種まきをしよう」『おうち英語』著者・小河園子さん 

Hi there! Welcome to my blog. こんにちはSachikoです。 英語はあなたのキャリアにどんな影響を与えていますか? どうすれば「キャリアの武器になる英語」を身に着けられるのでしょうか。 英語を軸にキャリアを紡いできたSachikoが英語の達人のみなさんにその秘訣を伺います。 今回ご紹介するのは、「気が付くと子どもの英語力がぐんぐん伸びている おうち英語」を上梓された伝説の英語教師小河園子さんです。 「人生の種まきをしよう」『おうち英語』著者・小河園子さん  「いつどこで芽を出すか分からない種を、日々まいておく。 その積み重ねが、気づけばキャリアと子育てをつないでくれました。」  43年にわたって公立高校で英語教育に携わり、定年後は大学でも教壇に立つ。 そして近年は『気が付くと子どもの英語力がぐんぐん伸びている おうち英語』を上梓し、SNSやイベントでも発信を続ける――。 小河園子(おがわ・そのこ)さんに、教員としての歩み、子育てとの両立、 “種まき”というキャリア哲学、そして次の目標について伺いました。  「英語という切り札で乗り切れる」――教員を志した原点  ――教員になろうと思ったきっかけを教えてください。 外交官など他の道も考えましたが、いずれ結婚や出産を経ても長く働き続けたいという思いが強かったんです。そこで、自分の“切り札”である英語で勝負できる職場を求めて、教員を選びました。 就職当時(約40年前)は、外資系で英語を武器にバリバリ働く選択肢が今ほど一般的ではなくて。TOEICで900点を超える英語力があっても、あえて地味に見える公立高校を選びました。結果的に、それが私の軸になりました。  43年の教員人生――“進学校”から“進路多様校”まで  ――どのような学校で教えられてきましたか。 主に公立高校です。キャリアの締めくくりは県立浦和高校で約11年。その前は浦和第一女子高校、キャリア中盤は新設10年目の埼玉県立南稜高校(いわゆる進路多様校)に勤務しました。 高校教員の定年後は、大学でも教えています。異なる校風・学力層の生徒と向き合った経験は、今の指導にも大きく生きています。  子育て期の“横展開”――直線ではなく、英語に触れ続ける導線づくり  ――長いキャリアの中で子育ても。どのように継続されたのでしょう。 正直、我慢の時期もありました。周囲の先生が次々と本を出したり「出世」をしたりするのを横目に、私は母親業を優先。その分、定年後に活動の幅を広げています。 子育て期(幼稚園年中から高校卒業までの14年間)は、いわゆる“進学校”とは別の、多様な進路を歩む生徒が多い学校で教えました。そこで意識したのが、毎日英語に触れる導線を持ち続けること。授業に加え、国際交流担当に手を挙げ、オーストラリア研修旅行の引率など、英語が“仕事の中心”になる機会を自らつくりました。  キャリア一直線で管理職を目指す人たちが手を挙げにくい業務ほど、私は進んで引き受けました。脇道のようで、実は自分の軸を太くする道だったからです。  あえて“敬遠されがちな仕事”を選ぶ理由  ――なぜ、人がやりたがらない仕事を積極的に? 英語ディベート部の顧問や国際交流は、時間も手間もかかるし、成果も不確実です。でも、企画段階から関われる「おいしい仕事」でもあるんです。海外の先生(オーストラリア、イギリスなど)とメールをやり取りし、ホームステイの受け入れも毎年のようにやりました。  家族の助けも借りながら、我が家に外国人が泊まる環境を整えました。これは息子にとっても大きな財産になりました。 また、学校では日本人の先生たちが遠慮するネイティブの先生の隣の席を、私は「無料の英会話教室」だと思って確保。雑談から頼まれ事や相談が舞い込み、さらに英語の実践機会が増える。自分の強みを日常の中で回し続ける工夫です。  「国際交流に、子どもを巻き込む」  ――ご家庭にも国際交流を取り入れていたとか。 着任したばかりのオーストラリアやアメリカ、カナダ出身の先生と市役所での各種手続きを一緒にこなすなど、生活面のサポートもしました。小学生の息子は会話の中身をどこまで理解していたか分かりませんが、英語の音や多様な文化を“空気ごと”浴びる経験になったはず。また、息子は、「世界には、いろいろな人がいる」ということを実体験を通じて学ぶことができました。 種が花開いて誕生した『おうち英語』  ――書籍『おうち英語』はどのように生まれたのですか。 ある出版社(学研)の編集者さんに経歴を話すと、「母親としての視点 × 英語キャリアを掛け算しましょう」と背中を押していただき、企画が動き出しました。 執筆が実現した背景には、英語教員としての実績(当時まだ珍しかった海外進学のサポートなど)と、子育て経験。さらに、コロナ禍に参加したオンラインの出版塾でのご縁も大きかったです。そんなこんなで「いつどこで役立つか分からない“種まき”が、60代に入って次々と芽を出した」という感じです。スティーブ・ジョブズのいう connecting the dots を、私は「種まきが生きてきた」と表現しています。  キャリアアップの下準備――夜間大学院で“言語化”の力を磨く  ――高校教員から大学へ。どのように道を拓いたのでしょう。 こまめに英語資格を更新しつつ、夜間の大学院(立教大学・異文化コミュニケーション)で2年間学びました。指導主幹は鳥飼久美子先生。本業と子育ての合間に通い、ギリギリで単位を取った科目もありますが(笑)、理論の言語化を身につけられたのは大きかった。思春期の息子とお互い「英語力でマウント合戦」をした時期もありましたが、親が夢中で学ぶ背中を見せられたのは良かったと思います。  出版の扉を開く――名刺に“見出し”を、翌日に“130の提案”を  ――出版のチャンスは、どうつかんだのですか。 出版記念パーティーに顔を出し、名刺の裏に“見出しになりそうな言葉”(「公立高校から海外へ」「ケンブリッジ英検…」など)を書いてお渡ししました。翌日には編集者から宿題メール。 「このテーマで10項目」と言われたら、翌日に13。100なら130返す。結果、その130のTips(コツ)のうち64のTipsが本になりました。担当の古川有衣子編集長の“伸びる芽を伸ばす目”に救われました。  “レッドオーシャン”を泳ぎ切る覚悟――弱者の戦略  ――SNSでの発信は苦労も多かったのでは。 フォロワー5万人の著者が並ぶ中、私は数千人規模。不安はありましたが、飛び込んだ以上は泳ぎ切ると覚悟を決め、既存のリアルなつながりに丁寧にDMを送りました。300通送れば約1/3が反応。SNSは1/10〜1/100の反応でも、リアル発のネットワークなら道は開けると実感しました。 また、競合と思える著者にも自分から握手。同時期・類似テーマの方にDMを送り、共同スペースやコラボライブを実施。準備は7割こちらが担う、当日は相手7:自分3で話す――教員の経験を活かした即興トークで相手を引きたてました。半年後には、大物著者側からお声がけいただけるように。我が家ではライブ配信の時間を“放送”と呼び、家族の協力も得ながら継続しています。  AI時代の英語学習へ――「人間の予測不能性」を手放さない  ――AIが発達する時代、英語学習者へのアドバイスは? 一言でいえば、「AIにない“人間の予測不能性”を大切に」です。「塞翁が馬」というように、よいことが悪いことに、悪いことがよいことに転じることは常に起こり得る。失敗して、踏みとどまって、やり直す――そのプロセス自体が学び。諦めない粘りこそが、英語とキャリアをつないでくれます。  ネクストゴール――“静かな時間”に、次の芽を仕込む  ――これからの目標は? 昨年は思わぬ怪我で失速もありましたが、その“静けさ”の中で新しいコミュニティとの出会いがあり、出版コンペへの挑戦、次の企画も動き出しました。今後の取り組みとしては学童保育の時間に日本語と英語の両方の言語力を高める活動(言葉遊びなど)のお手伝いができたらと考えています。また、地域の中でボランティア的に日本を訪れる海外の方が、日本のことを良く知り、地域に溶け込みやすくするようなお手伝いができればと考えています。  園さんの“種まき”の流儀のまとめ  インタビューを終えて 園さんの言葉は、直線の「キャリア論」よりも、“横に広げる”導線づくりの重要性を教えてくれます。今日まいた種が、いつ芽を出すかは分からない。だからこそ、日々の仕事・生活・家族を“英語”でつなぐ工夫を欠かさない。 その姿勢こそが、AI時代の学びと働き方のヒントなのかもしれません。  英語に関する発信をいろいろされている園さんのSNSをフォローしてあなたも種まきの準備をしてみませんか?  Xアカウントhttps://x.com/sono_english   noteアカウント その(小河園子)@英語教師|note  気が付くと子どもの英語力がぐんぐん伸びている おうち英語紹介Webページ 『気がつくと子どもの英語力がぐんぐん伸びている おうち英語』 | 学研出版サイト 

「通訳者を目指して♯100日英語チャレンジ」明日香さん

Hi there! Welcome to my blog. こんにちはSachikoです。 英語はあなたのキャリアにどんな影響を与えていますか? どうすれば「キャリアの武器になる英語」を身に着けられるのでしょうか。 英語を軸にキャリアを紡いできたSachikoが英語の達人のみなさんにその秘訣を伺います。 今回ご紹介するのは、英検1級、TOEIC IP 970点という高い英語力を持ち、外資系企業で働きながら“通訳者”という夢に向かって歩み続ける明日香さん。SNSで話題となった「♯100日英語チャレンジ」の発信者としても、多くの学習者に影響を与えています。 彼女の英語との出会いから、キャリア形成における葛藤、そして英語学習を習慣化するための独自の工夫まで、じっくりお話を伺いました。 英語との出会いは3歳の英会話教室から 明日香さんが英語と出会ったのは、なんと3歳の頃です。お母様が英語学科出身で「自分は英語を話せなかったからこそ、娘には話せるようになってほしい」という思いから英会話教室に通わせてくれたのだそうです。 「最初は遊び感覚で通っていました。英語で歌ったりゲームをしたりして、それがすごく楽しかったんです。」 しかし、10歳のときの海外旅行が大きな転機になります。同じホテルに滞在していた台湾の子どもと英語で話した際、その流ちょうさに衝撃を受けたと言います。 「自分のほうが英語をやってきた自信があったので、本当に打ちのめされました。“あの子みたいに話せるようになりたい”という気持ちが、あの時に初めて強く芽生えました。」 帰国後は、英検コースのある英会話スクールで集中的に学び始め、本格的な英語学習の道を歩んでいきました。 アメリカ留学で感じた“理想とのギャップ” 大学は外国語学部へ進み、1年間のアメリカ留学を経験します。しかし、その留学先で感じたのは「理想の自分と実力との差」でした。 「留学をする前から英語に強くなりたくて専門性に憧れていたのですが、実際に行ってみると全然理想に届いていませんでした。帰国後すぐに就活が始まり“これからどうするか”を本気で考え始めたんです。」 通訳者や言語学者への道にも惹かれていましたが、当時は明確にイメージできなかったといいます。 そんなとき、お父様のつながりで関西空港の通訳者と話す機会に恵まれました。「通訳者になる前に企業で働いたほうが、通訳としての深みが出るとアドバイスをいただきました。その言葉が強く心に残り、一度は一般企業で働き経験を積む選択をしました。」 そうして選んだ就職先が日系大手企業の楽天でした。 社会人3年目に訪れた転機――「英語を使わない8時間」への迷い 楽天での3年間は、楽しく充実した時間でもありました。同期と遊んだり旅行したり、新社会人としての生活をとことん満喫していたと言います。 しかし3年目に入った頃、ふと自分の未来を考え直すようになりました。「このままでいいのかなと初めて思ったんです。インスタの利用をやめて、英語のシャドーイングを中心に学習を再開しました。」 英語を学ぶほどに、自分の働く環境にある違和感がはっきりしてきました。「英語を使わない職場で1日8時間過ごしていることに、少しずつ疑問を感じ始めていて……。英語をもっと使える環境に身を置きたいという気持ちが強くなりました。」 そこから“英語を使える職場”を軸に転職活動を行い、現在のグローバル広告代理店に転職。社内は日本人と外国人が半々で、業務の8割が英語だそうです。 「英語で働くのが日常になり、ようやく理想の環境に近づいたと感じています。」 外資系で求められる英語力とは? 外資系というと、高い英語力が必要というイメージを持つ方も多いはず。 明日香さん自身、TOEICリスニング満点、英検1級という優れた実績を持っています。 「TOEICは800点くらいだと、大切なお知らせや会議内容など、重要な部分を取りこぼす可能性があるかもしれません。900点を超えていると、ぐっと働きやすくなると感じています。」 TOEICのビジネス英語の構成はメールの文章構成にも近く、実用的な力になるとのこと。 さらに、洗練された文書やクリエイティブ系の英文では、英検1級レベルの語彙を知っていると読み解きやすいそうです。 英検1級は「避けて通れない挑戦」だった 最初から英検1級を目指していたわけではありません。「英検1級なんて誰が受けるの?と思っていたので、本当に壁のような資格でした(笑)。」 しかし、通訳学校の会議通訳クラスの免除条件に英検1級があったことで挑戦を決意。 最近その条件が廃止されてしまったそうですが、それでも受験した価値は大きかったと語ります。 「結果的に自分の英語基礎力を見直す良い機会になりました。結局は実力でいきなさいということなんだと思っています。」 「100日英語チャレンジ」誕生秘話 2023年3月から行った「100日英語チャレンジ」。シャドーイングを習慣化するため、Xで毎日投稿を続けたことが始まりでした。 「同じ時間に同じことを100日続けると、確実に習慣として定着します。日々の積み重ねが、学習を生活のリズムに組み込んでくれました。」 また、英語学習において最も重視しているのは“振り返り”だと言います。 「アウトプットしたあと、必ず“何が足りなかったか”“次はどう改善するか”を考えるようにしています。このプロセスを繰り返すことで、成長が加速していくんです。」 SNSでは英語の上級者をフォローし、刺激を受けながらモチベーションを保っているそうです。 100日英語チャレンジコミュニティーに参加するのはどんな人? 現在運営している英語学習習慣化コミュニティ「Buddit」では、40代前後の参加者を中心にデザインされています。 「40代は、仕事で英語が必要になる場面が増える時期ですよね。また、キャリアアップやキャリアチェンジを考える年齢でもあります。外資系で活躍する同世代を見て、“自分も頑張らなければ”と感じる方も多いのではないかと思います。」 それぞれが目標を掲げ、100日間続け、お互いに励まし合う。大人になってからの学びを支える場として、コミュニティーの存在は大きいといいます。 これから描く未来と、英語学習を続けるコツ 最後に、英語学習を続けるためのコツと、今後のビジョンを伺いました。 「まずは無理をせず習慣化すること。そして、自分の目標との差を常に確認することが大切です。」通訳者という明確な目標に向かい、今年4月から再び通訳学校に通う予定だそうです。「外資系での実務経験を積みながら、通訳者に近づいていきたいと思っています。」… Continue reading 「通訳者を目指して♯100日英語チャレンジ」明日香さん

「心に響くパフォーマンスを追い求めて」バイリンガルアナウンサー・野口美穂さん

Hi there! Welcome to my blog. こんにちは、Sachiko です。 英語はあなたのキャリアにどんな影響を与えていますか?どうすれば「キャリアの武器になる英語」を身につけられるのでしょうか? 英語を軸にキャリアを紡いできたSachiko が、英語の達人のみなさんにその秘訣を伺います。 今回ご紹介するのは、バイリンガルフリーアナウンサーとして知られる野口美穂さんです。岐阜県に拠点を置きながら、英語を武器にグローバルな舞台で活躍されています。 愛知国際放送(Radio-i)で日英バイリンガルニュースアナウンサーや番組パーソナリティーを務めた後、国際カップルの披露宴や、国際会議、企業のグローバルイベントでのバイリンガルMC、ステージ通訳など、活動の幅を広げてこられました。さらにGoogleマップのカーナビ音声を担当したことでも知られています。 また、全米No.1セレブリティボイスコーチ Roger Love氏の認定ボイスコーチ資格を取得し、近年は「世界で活躍する人のためのバイリンガル英語スピーキング指導」にも力を入れていらっしゃいます。 今回は、キャリアの歩み、英語との出会い、バイリンガルアナウンサーという新たな職域を切り開くまでの道、そして子育てと仕事の両立について、じっくりとお話を伺いました。 バイリンガルアナウンサーという仕事 ――まず、「バイリンガルアナウンサー」とはどのようなお仕事なのでしょうか? 実は、先人の方はいらっしゃるんですけれど、私の場合は“自称”というのが正しいんです(笑)。ラジオでアナウンサーをしていたこともあり、「MC、バイリンガル司会、モデレーター、パブリックスピーカー」など、スピーキングを軸にする職業を分かりやすくするために自分のことを “バイリンガルアナウンサー”と呼んでいます。ただ、英語では“アナウンサー”という言い方はせず、professional speaker, emcee, moderatorと名乗っています。  英語との出会い ―― 高校時代の留学が原点 ――高校時代のアメリカ留学が大きなきっかけだったのでしょうか? AFSの交換留学でメリーランド州の公立高校に通ったんですが、英語の授業についていくのが本当に大変で。 リーディングの課題が20ページとか、高校生にはかなりハードでした。でも振り返ると、人前で話す機会が多かった気もします。 留学前から洋楽が好きで、バイリンガルで話すラジオDJにも憧れていました。 大学での学びが、今の仕事につながった ――大学で専攻されたオーラル・インタープリテーションは、現在のお仕事にどう活かされていますか? オーラル・インタープリテーションは、文学作品やスピーチなどの文章を“声で表現する”学問です。 朗読とは違って、作品の意味や感情、リズムを捉え、声と身体表現を通して伝えるもの。演劇的ですが、台本を必ずしも暗記するというわけではなく、テキストを解釈しながら読み上げるのが特徴です。 この学びが、今のバイリンガルMCの仕事にとても活きていますね。 人生の転機 ―― 流産、ラジオ局閉鎖、そして新たな道 ――秘書、通訳、海外営業などさまざまなキャリアを経て、どのようにMCの道に進まれたのでしょうか? 短大卒業後は岐阜の企業で秘書をしていました。そこで外国からのVIPをアテンドする方がいて、通訳ガイドの資格があると伺ったのがきっかけで、私も挑戦しようと思ったんです。 事務所を辞めて勉強に専念し、英検1級と通訳ガイドの資格を取得しました。 通訳学校にも通ったんですが、日本語でのアウトプットがうまくできなくて、日本語スピーキングを鍛えるためにアナウンス学校へ行ったら、そちらの方が断然おもしろかった(笑)。そこで「あ、通訳は向いてないな」と悟りました。 その後、社内通訳のような仕事に就いたとき、通訳ガイド資格のおかげで時給が少し高くなって、「資格を取っておいてよかった!」と実感。 その仕事の傍ら受けたオーディションで、FM放送レディオアイの日英ニュース読みの仕事を得ました。 ――そこから大きな転機があったそうですね。 はい。妊娠後に流産というつらい出来事を経験したのですが、その後ラジオ局で番組再編成があり、自分の番組を持てるチャンスが来ました。 迷いながらも引き受けて半年ほど担当しましたが、残念ながらラジオ局自体が閉鎖に。 朝番組で体力的にも厳しかったので、長く続けるのは難しかったかもしれません。 MCの仕事が軌道に乗るまで その後は妊活を優先するため、自由に働けるよう自営業に。自分でホームページも作りました。 きっかけは、友人(オーストラリア人と結婚)から頼まれた披露宴MC。フランス語も話せるので、日仏カップルの披露宴MCも経験し、そこから自然と仕事が広がっていきました。 バイリンガルMCの仕事を紹介するキャスティング事務所にも登録し、シャンパンメーカー、フェラーリ、東京国際映画祭など大規模イベントのMCも担当しました。 岐阜在住の自分に依頼が来るのか不安で料金も抑えていたのですが、実績が増えるにつれ適正価格に。 パフォーマンス動画をYouTubeにアップし、それを見た企業から「うちでもお願いします」と依頼が来るようになり、そこから仕事が好循環に入りました。… Continue reading 「心に響くパフォーマンスを追い求めて」バイリンガルアナウンサー・野口美穂さん

「参考書を閉じてネイティブ英語に学べ」米国駐在通算8年Eddieさん

Hi there! Welcome to my blog. こんにちは、Sachiko です。英語は、あなたのキャリアにどんな影響を与えていますか?国際ビジネスの現場では、言葉の選び方や発音ひとつで、相手に与える印象や信頼感が大きく変わります。英語力で転職の選択肢を広げ、給与レベルをワンランクアップさせることも可能です。では、どうすれば「キャリアの武器になる英語」を身につけられるのでしょうか?このブログでは、英語を軸にキャリアを紡いできたSachiko が、英語の達人のみなさんに「キャリアの武器になる英語」の身に着け方を伺います。 ****************今回ご紹介させていただくのは、アメリカに2度目かつ通算8年間以上の駐在を通じて自ら身に着けた現地のリアルな英語をX(旧Twitter)で発信するEddieさん。フォロワー数は17000人以上、年間500回以上のネイティブとの会議をこなす英語の達人Eddieさんが、キャリアアップに効く英語力の習得について語ってくださいました。 ネイティブ英語の洗礼を受けて 駐在直後、電話会議で飛んできた「What’s that?」。頭が真っ白になったというEddieさん。TOEICでインプットすれば話せる、そう信じていたのに、言葉が全く出てこない。スピードが違う、表現が違う、何もかもが違う。「これはヤバい」——そう感じて、日本から持ってきたTOEIC参考書を全部捨ててしまったそうです。 学校英語とは何が違うのか 文法は学校で学んできたので大丈夫。でも発音が違う。どもったり、崩れたり、教科書みたいな「きれいな発音」なんて誰もしていません。Eddieさんが意識しているのは、聞き取りにくい英語も含めて理解できるよう、リアルな状況を想定したリスニングです。そして最も大きな違いは表現力。学校で学ぶ英語は基礎の基礎に過ぎず、日常会話にはカジュアルな表現や比喩的な言い回しがあふれています。単語一つひとつの意味は分かるのに、文章全体の意味が分からない。“Let’s play it by ear.”——単語だけ見ても意味が分かりません。スピードの違いも大きく、アメリカから帰国後に日本の教材で使用されている英語を聞くと、ものすごく遅く感じるようになったといいます。 知らないと会話が成立しない表現たち 駐在中、「これを知らないと会話についていけない」表現に数多く出会ったというEddieさん。“move the needle”(目に見えた進捗がある) “segue”(話題をスムーズにつなぐ) “down the road”(ゆくゆくは) “across the board”(一律)、——ビジネスの現場で本当によく使われます。逆に “had better”や “you should”は実はとても強めの表現で使い方に注意が必要です。日本語の感覚とずれている単語も要注意です。 “propose”は「軽く提案する」ではなく「最終案を提示する」という重い意味合い。 “insist”も強すぎるため、 “I would argue that”のほうが自然で柔らかい。こうした「言い方の選び方」が、会話として成立するかどうかを大きく左右するのです。 ネイティブ表現、こうして身につけた Eddieさんの習慣は、ミーティング中に気になった表現を必ずメモすること。特に何度も出てくる表現だけを徹底的にメモし、実際の会話で使ってみて、Xへの投稿(下記画像が一例)で整理し、仕事の英会話でアウトプットする——この流れが完全に習慣になっているといいます。実際に使ってうまく通じたり、相手の言葉として引用されたりすると、「この使い方で合ってるな」と手応えが得られるのです。 ビジネスでの効果はこう表れる 特定の表現が劇的な効果を生んだケースは少ないものの、ネイティブ英語の言い回しや考え方を理解することで、コミュニケーションがスムーズになったといいます。会議や交渉の場では、まず相手の意見を “You are saying ○○, right?”や “I understand your point, but”といった形で受け止めてから、反論や問題点を提示する順序が重要です。通訳や説明の場面でもネイティブの言い回しは大きく効果を発揮します。「説明します」を “We… Continue reading 「参考書を閉じてネイティブ英語に学べ」米国駐在通算8年Eddieさん

3社で凹んで止まる転職活動、もう終わりにしよう

転職や再就職を考え始めたとき、多くの方が、まず求人を探し、いくつか応募します。そして、こんな状態で立ち止まります。 「とりあえず3社くらい応募してみたんですが、全部落ちてしまって、正直凹んでます。やらないといけないと思ってはいるんですが、気が乗らないんです。」 このような言葉を、ご相談の現場で何度も聞いてきました。 落ちると、正直しんどいですよね。否定されたような気がして、「やっぱり私には無理なのかも」と思ってしまう。今日は、そんな方に向けて、少しだけ現実を一緒に見てみる話をします。 転職活動は「3社で判断できるもの」ではない まず、数字の話をします。 マイナビ転職のデータによると、転職活動者の平均応募社数は約8.4社。 思ったより多いと感じませんか?「2〜3社応募して、様子を見る」そんなイメージを持っている方も多いのですが、実際には、8社以上応募している人が多数派です。 さらに年代別に見ると、41歳以降では、10社以上応募している人が多いという結果も出ています。 つまり、年齢が上がるほど1社ずつ慎重に、というより、ある程度の数を前提に動く。そんな転職の仕方に、自然と変わっていくのです。 そこにはやはり、・書類選考の通過率が下がりやすい・企業側の目線がよりシビアになる・経験があっても、年齢で判断されるそのような状況があるわけです。 ですので、3社応募して、全部落ちたという状態は、「もうダメ」ではなく「やっとスタート地点に立った」くらいの位置。 数字で見ると、そう言えるのです。 へこんでいい。でも止まらないでほしい ここは、とても大事なところなので、しっかりとお伝えしたいのですが、凹んでも、落ち込んでもいいですが、立ち止まらないでください。 転職活動は、自信が満タンになってから始めるものではありません。不安なまま、迷いながら、自信が揺らいだ状態で、それでも動き続けた人だけが、次に進めます。 応募社数は「量」。でも、本質はそこではない だからと言って「とにかく数を打て」と言いたいわけではありません。応募社数は、たしかに量です。でも、その裏側で何が起きているかというと、 1社応募するために、・私たちはこれまでの仕事を振り返り・自分の強みの言語化・なぜこの会社で働きたいのかを考える・どんな働き方をしたいのかを問い直す このように、かなりエネルギーを使いますよね。 だから、3社で疲れてしまう人が多いと思っています。それは、本気で向き合っている証拠です。ただ、考えたまま止まってしまうのは、正直もったいない。そう思うんです。 判断軸があると、迷い方が変わる ここで大事になるのが、判断軸です。 ☆私は、働く上で何を大事にしたいのか☆どんなあり方で仕事をしたいのか☆何を守って、何を手放すのか これが言葉になっていると、迷ったときに立ち戻る場所ができます。 落ちた経験は、振り返ることで次につなげる 面接で落ちると、メンタルは削られます。一旦、落ち込んでいいと思います。ただ、そこで終わらせないでほしい。誰かに話す。振り返る。次の作戦を立てる。アクションを起こしてほしいんです。 応募する仕事の方向性や、応募書類でさらに工夫できる点、面接で伝え方を変えられそうなところ等、これを一つずつ整理していくことが、次につながる推進力になります。 地味ですが、これは立派なPDCAです。転職活動は、実はあなたを成長させ、未来を拓く力を付ける、そんな活動でもあるんです。 転職活動で、あなたの価値の全てが決まるわけではない 最後に、これだけはお伝えしたい。 転職活動で、あなたの価値が全て決まるわけではありません転職活動は、応募した会社との相性を確かめる場です。 別な見方をすると、落ちた、その会社はあなたとは合わないんです。応募した会社側が、そう判断した結果とも言えます。なので、合わない場所に行かずに済んだ、という見方もできると思っています。 しっかり準備をして、前に向かって歩んでほしい。そう思っています。 ※キャリアブレイク前後のご相談(離職・転職など)・人間関係など、幅広くご相談を承っております。詳しくはこちらのHPをご参照ください。納得の未来を支えるキャリアコンサルタント・三橋久美子のHP ※キャリアブレイクからの復職や転職をお考えの方は、是非「キャリア・リスタート準備度チェック 〜 私らしく働くための第一歩 〜」を実施してください。ご自分がどのくらい準備が整っているか、知ることができますよ! ※日々の家事や家族サポートを「見えるかたち」にまとめました。「家庭運営マネージャーの職務要約~主婦業のリアルディスクリプション~」・再就職に向けて、これまでの経験を整理したい方・ 面接や履歴書で「主婦業をどう伝えればいいか」悩んでいる方・ 自己理解やキャリアの棚卸しをしたい方そんなあなたに、おすすめの1枚です。 ※毎週土曜日朝6:00~voicyでも皆様にキャリア・終活・お金・女性特有の体調(フェムケア)についてお伝えしています。後からも聞くことができますので、是非お耳をお貸しください。40代から人生を変えるラジオ/ミアビータ・アーカイヴ一覧40代から人生を変えるラジオ/voicyチャンネル

「発音はキャリアの武器になる」英語発音コーチ・みほさん

英語発音コーチが語るビジネスで勝つための英語力 Hi there! Welcome to my blog. こんにちは、Sachiko です。英語はあなたのキャリアにどんな影響を与えていますか?グローバル化が進む今、英語は単なるコミュニケーションツールでしょうか。それとも、キャリアを切り拓くための強力な武器でしょうか?ビジネスの現場では、言葉の選び方や発音ひとつで、相手に与える印象や信頼感が大きく変わります。転職の選択肢を広げ、給与レベルをワンランクアップさせることも可能です。さらに、英語は投入した時間に比例して上達しやすく、今は無料の教材も豊富。コストパフォーマンスの高い自己投資と言えるでしょう。では、どうすれば「キャリアの武器になる英語」を身につけられるのでしょうか?英語を軸にキャリアを紡いできたSachiko が、英語の達人にその秘訣を伺います。 英語発音コーチ・みほさん 延べ1000人以上を指導した経験を持つ英語発音コーチ赤狩山美秀さん(以下みほさん)は、「発音はキャリアの武器になる」といいます。ビジネスで勝つための英語力とはどのようなものか、また正しい発音を身に着けるにはどのようにしたらよいのか、そもそも発音コーチとは?等いろいろ聞いてみました。 発音は“音の世界”を知ることから始まる 「試験の点数より“話せる力”が重要」英語学習者の多くが、発音を独学で学ぶのは難しいと感じています。TOEIC で900 点を超えたり、英検1 級を取った方でも、実際に「話す」ことを教わる機会はほとんどありません。「発音に自信がないから話すのが苦手」という悩みを抱える人たちに、正しい発音を身につけるサポートをするのが、みほさんのお仕事です。 資格よりも“言語化できる力” 「発音コーチに必要なのは資格より経験」発音コーチになるために特別な資格はありませんが、みほさんは、「英語発音指導士」の資格を持っています。帰国子女として培ったネイティブ発音を、独学で言語化し、指導に活かしています。 なぜ日本人は発音でつまずくのか? 「母音は5 つじゃない、20 以上ある」日本語の母音は5 つですが、英語には母音だけで20 種類以上あります。「例えば“A”の音だけでも5〜6 種類あって、使い分けが必要です。しかし日本人は全部『あ』として認識してしまうので、聞き分けができないし発音もできないのです。」この“音の壁”を越えるためには、まず「違いを知る」ことが重要です。その上で英語独特の音をキャッチするための「お皿」を作ることができるのです。 発音練習は“葉っぱから森を見る” 「音素から始める、自走できる学び」みほさんの指導法は、音素ごとに分解して練習することから始まります。「単語を見ると脳がカタカナに変換してしまいます。でも実際の英語の音とはギャップがある。それを知らないと直せない。」12 週間で完結する基礎講座を通じて、苦手な音を自分で直せる“自走のサイクル”を作ります。 発音が変わると“心理的ハードル”が下がる 「聞こえることが先、話せることはその次」発音が改善すると、まず音が聞こえるようになります。正しい音を認識できるので、リスニングも向上するのです。「私はよくカラオケに例えるのですが、曲を口ずさめても、いざカラオケで歌えないことってありますよね?でも口に出せるようになると、認識はクリアしている証拠。結局、聞こえることが先なのです。」 発音は信頼を生む――ビジネスで有利になる理由 「TOEIC よりも、あなたの声が評価される」「英語の試験でどんなに良い点を取っても、仕事では結局“話せるかどうか”が重要です。」発音が良いだけで、信頼度が勝手に上がる――これはみほさん自身の経験からくる言葉です。前職では業界知識も英語力もそこまで高くなかったにもかかわらず、ネイティブに近い発音だったことで、海外との窓口を任されるチャンスが舞い込みました。 キャリアを広げる英語:発音がくれたチャンス 「英語はあなたの市場価値を上げる」外資系企業の採用や本社幹部とのミーティングで、英語が話せることがアドバンテージになったこともあるそうです。「契約書は無理でも、世間話や文化の説明ができる人は意外に少ないです。これも英語がくれたチャンスですね。」 将来の夢は“ビリヤード×英語”のグローバルサロン 「好きなこととキャリアを掛け合わせる」みほさんの将来の夢は、ビリヤードと英語を融合させたグローバルなサロンを作ること。実は、彼女もご主人もプロのビリヤード選手というユニークな経歴を持っています。「ビリヤード場だけでは経営が難しいので、英語を掛け合わせて黒字化したいんです。夢を実現するためには、発音コーチとしての仕事のギアをもう一段上げる必要がありますね。」 英語でキャリアアップしたい人へのアドバイス 「英語は筋トレ。毎日少しずつ」「英語は筋トレと同じです。正しい音を入れることが大事で、毎日少しでも発音練習をしてください。ビジネスで使うなら、自分が英語で話す場面を想定してスクリプトを準備するのが一番効率的です。メールやチャットで使っている表現を声に出して練習するのもおすすめです。」 まとめ:英語発音はキャリアの“見えない資産” 試験のスコアだけでは不十分。ビジネスの現場で評価されるのは「通じる英語」、そしてその鍵を握るのが発音です。発音が良いだけで信頼度が上がり、チャンスが広がる これはみほさんの実体験が証明しています。あなたの話す英語が、次のキャリアの扉を開く鍵になるかもしれません。 この記事を読んで「英語発音トレーニングが気になってきた!」というあなた、是非みほさんのSNS をフォローしてみてくださいね。 X アカウントhttps://x.com/mihohatsuon?s=21 Instagramアカウント https://www.instagram.com/akamiho_english?igsh=MWNrc21zb2E3aWhkbw%3D%3D&utm_source=qr 公式LINE https://lin.ee/3qtBLA8

2026年、再就職を考えるなら「仕事を具体で見る」

1日は、「自分の人生を大切に扱う人が増えてほしい」という話を書きました。 2日は、「私の経験を、強みとして言葉にしていく」という視点をお伝えしました。 三が日の最後は、再就職を考えるうえで欠かせない「仕事理解」についてお伝えしたいと思います。 再就職でつまずきやすい理由は、「仕事が見えていない」こと 再就職を考え始めると、多くの方がまず求人票を見ます。 けれど、面談の現場では、こんなお声をよく耳にします。 「どんな仕事なのか、正直よく分からないまま応募していました」 これは、ご本人の努力不足ではありません。仕事を“職種名”でしか見ていないことが原因です。 また、仕事を役割の集合体として捉えることが大切だと考えています。 その視点を形にしたのが、以前ブログで公開した「家庭運営マネージャーの職務要約― 主婦業のリアルディスクリプション ―」です。 (参考)主婦業にも“職務経歴書”を。家庭運営を「見える化」するジョブディスクリプション このページでは、家庭という場を一つの組織と見立て、 といった役割を、「業務」として分解しています。 ここでお伝えしたかったのは、「主婦業はすごい」ということだけではありません。 仕事とは、そもそもこうやって成り立っているという視点です。 仕事を具体で見ると、選択肢は広がる 仕事を役割で捉えられるようになると、再就職の見え方が変わります。 たとえば、 「未経験だから無理」と思っていた仕事も、 を見ていくと、 「この部分なら、経験があるかもしれない」 と感じられることがあります。 これは、自分を過大評価しているわけでも、無理に当てはめているわけでもありません。 仕事を具体で理解した結果です。 自己理解と仕事理解は、セットで考える 再就職には、自己理解と仕事理解の両方が欠かせません。 このすり合わせができると、再就職は「運任せ」ではなくなります。 そのために、ジョブディスクリプションという考え方はとても有効です。 2026年は、「知るところから」始めてもいい 2026年、いきなり応募しなくても大丈夫です。 まずは、 ここから始めるだけでも、再就職への不安は、少しずつ形を変えていきます。 この3日間でお伝えしてきたのは、 今年もここで、キャリアの話を書いていきます。 2026年が、ご自分の経験と、世の中の仕事を丁寧につなぎ直す一年になりますように。 ※キャリアブレイク前後のご相談(離職・転職など)・人間関係など、幅広くご相談を承っております。詳しくはこちらのHPをご参照ください。納得の未来を支えるキャリアコンサルタント・三橋久美子のHP ※キャリアブレイクからの復職や転職をお考えの方は、是非「キャリア・リスタート準備度チェック 〜 私らしく働くための第一歩 〜」を実施してください。ご自分がどのくらい準備が整っているか、知ることができますよ! ※日々の家事や家族サポートを「見えるかたち」にまとめました。「家庭運営マネージャーの職務要約~主婦業のリアルディスクリプション~」・再就職に向けて、これまでの経験を整理したい方・ 面接や履歴書で「主婦業をどう伝えればいいか」悩んでいる方・ 自己理解やキャリアの棚卸しをしたい方そんなあなたに、おすすめの1枚です。 ※毎週土曜日朝6:00~voicyでも皆様にキャリア・終活・お金・女性特有の体調(フェムケア)についてお伝えしています。後からも聞くことができますので、是非お耳をお貸しください。40代から人生を変えるラジオ/ミアビータ・アーカイヴ一覧40代から人生を変えるラジオ/voicyチャンネル

2026年、私の経験を“強み”として言葉にしていく

昨日は『自分のキャリアを大切に扱う人が増えてほしい』そんなお話しをしました。 今日はその続きとして、「これまでの経験を、どう扱えばいいのか」について考えてみたいと思います。 経験は勝手に強みにはならない 子育て、介護、家庭の事情。仕事から少し距離を置いた時間を過ごしてきた方の多くが、こんなふうにおっしゃいます。 「経験はあるけれど、強みと言えるほどのものではない気がします」 この感覚はとても自然です。 なぜなら、経験は ただ積み重ねただけでは、強みとして認識されにくいからです。 強みは、「何をしたか」より「どう向き合ってきたか」 強みというと、資格や実績、スキルのような分かりやすいものを思い浮かべがちです。 でも、私が再就職や転職の現場で見てきたのは、強みの正体は、行動の中身というよりも“姿勢”に近いということです。 たとえば、 こうした積み重ねは、外からは見えにくいけれど、確実にその人の中に残っています。 経験を強みに変える第一歩は「切り取る」こと いきなり「私の強みは〇〇です」と言葉にしなくて大丈夫です。 まずは、こんな問いをご自分にしてみてください。例えば次のようなことです。 ここには、その人らしい考え方や行動の癖が表れています。 経験を“全部まとめて”評価しようとしなくていい。まずは一部分を切り取るだけで、十分なのです。 言葉にできた経験は、次の選択を支えてくれる 経験を言葉にするというのは、誰かに説明するためだけのものではありません。 自分自身が、 を理解するための作業でもあります。 これができると、「何が向いているか分からない」状態から、少しずつ抜け出せるようになります。 強みは、自信満々に語れるものである必要はありません。 むしろ、 の中に、その人ならではの価値が隠れています。 2026年は、これまでの経験を価値として丁寧に拾い直す年にしてみませんか。 ※キャリアブレイク前後のご相談(離職・転職など)・人間関係など、幅広くご相談を承っております。詳しくはこちらのHPをご参照ください。納得の未来を支えるキャリアコンサルタント・三橋久美子のHP ※キャリアブレイクからの復職や転職をお考えの方は、是非「キャリア・リスタート準備度チェック 〜 私らしく働くための第一歩 〜」を実施してください。ご自分がどのくらい準備が整っているか、知ることができますよ! ※日々の家事や家族サポートを「見えるかたち」にまとめました。「家庭運営マネージャーの職務要約~主婦業のリアルディスクリプション~」・再就職に向けて、これまでの経験を整理したい方・ 面接や履歴書で「主婦業をどう伝えればいいか」悩んでいる方・ 自己理解やキャリアの棚卸しをしたい方そんなあなたに、おすすめの1枚です。 ※毎週土曜日朝6:00~voicyでも皆様にキャリア・終活・お金・女性特有の体調(フェムケア)についてお伝えしています。後からも聞くことができますので、是非お耳をお貸しください。40代から人生を変えるラジオ/ミアビータ・アーカイヴ一覧40代から人生を変えるラジオ/voicyチャンネル