「心に響くパフォーマンスを追い求めて」バイリンガルアナウンサー・野口美穂さん

Hi there! Welcome to my blog. こんにちは、Sachiko です。

英語はあなたのキャリアにどんな影響を与えていますか?
どうすれば「キャリアの武器になる英語」を身につけられるのでしょうか?

英語を軸にキャリアを紡いできたSachiko が、英語の達人のみなさんにその秘訣を伺います。

今回ご紹介するのは、バイリンガルフリーアナウンサーとして知られる野口美穂さんです。岐阜県に拠点を置きながら、英語を武器にグローバルな舞台で活躍されています。

愛知国際放送(Radio-i)で日英バイリンガルニュースアナウンサーや番組パーソナリティーを務めた後、国際カップルの披露宴や、国際会議、企業のグローバルイベントでのバイリンガルMC、ステージ通訳など、活動の幅を広げてこられました。さらにGoogleマップのカーナビ音声を担当したことでも知られています。

また、全米No.1セレブリティボイスコーチ Roger Love氏の認定ボイスコーチ資格を取得し、近年は「世界で活躍する人のためのバイリンガル英語スピーキング指導」にも力を入れていらっしゃいます。

今回は、キャリアの歩み、英語との出会い、バイリンガルアナウンサーという新たな職域を切り開くまでの道、そして子育てと仕事の両立について、じっくりとお話を伺いました。

バイリンガルアナウンサーという仕事

――まず、「バイリンガルアナウンサー」とはどのようなお仕事なのでしょうか?

実は、先人の方はいらっしゃるんですけれど、私の場合は“自称”というのが正しいんです(笑)。
ラジオでアナウンサーをしていたこともあり、「MC、バイリンガル司会、モデレーター、パブリックスピーカー」など、スピーキングを軸にする職業を分かりやすくするために自分のことを “バイリンガルアナウンサー”と呼んでいます。
ただ、英語では“アナウンサー”という言い方はせず、professional speaker, emcee, moderatorと名乗っています。

 英語との出会い ―― 高校時代の留学が原点

――高校時代のアメリカ留学が大きなきっかけだったのでしょうか?

AFSの交換留学でメリーランド州の公立高校に通ったんですが、英語の授業についていくのが本当に大変で。

リーディングの課題が20ページとか、高校生にはかなりハードでした。
でも振り返ると、人前で話す機会が多かった気もします。

留学前から洋楽が好きで、バイリンガルで話すラジオDJにも憧れていました。

大学での学びが、今の仕事につながった

――大学で専攻されたオーラル・インタープリテーションは、現在のお仕事にどう活かされていますか?

オーラル・インタープリテーションは、文学作品やスピーチなどの文章を“声で表現する”学問です。

朗読とは違って、作品の意味や感情、リズムを捉え、声と身体表現を通して伝えるもの。
演劇的ですが、台本を必ずしも暗記するというわけではなく、テキストを解釈しながら読み上げるのが特徴です。

この学びが、今のバイリンガルMCの仕事にとても活きていますね。

人生の転機 ―― 流産、ラジオ局閉鎖、そして新たな道

――秘書、通訳、海外営業などさまざまなキャリアを経て、どのようにMCの道に進まれたのでしょうか?

短大卒業後は岐阜の企業で秘書をしていました。そこで外国からのVIPをアテンドする方がいて、通訳ガイドの資格があると伺ったのがきっかけで、私も挑戦しようと思ったんです。

事務所を辞めて勉強に専念し、英検1級と通訳ガイドの資格を取得しました。

通訳学校にも通ったんですが、日本語でのアウトプットがうまくできなくて、日本語スピーキングを鍛えるためにアナウンス学校へ行ったら、そちらの方が断然おもしろかった(笑)。
そこで「あ、通訳は向いてないな」と悟りました。

その後、社内通訳のような仕事に就いたとき、通訳ガイド資格のおかげで時給が少し高くなって、「資格を取っておいてよかった!」と実感。

その仕事の傍ら受けたオーディションで、FM放送レディオアイの日英ニュース読みの仕事を得ました。

――そこから大きな転機があったそうですね。

はい。妊娠後に流産というつらい出来事を経験したのですが、その後ラジオ局で番組再編成があり、自分の番組を持てるチャンスが来ました。

迷いながらも引き受けて半年ほど担当しましたが、残念ながらラジオ局自体が閉鎖に。

朝番組で体力的にも厳しかったので、長く続けるのは難しかったかもしれません。

MCの仕事が軌道に乗るまで

その後は妊活を優先するため、自由に働けるよう自営業に。自分でホームページも作りました。

きっかけは、友人(オーストラリア人と結婚)から頼まれた披露宴MC。
フランス語も話せるので、日仏カップルの披露宴MCも経験し、そこから自然と仕事が広がっていきました。

バイリンガルMCの仕事を紹介するキャスティング事務所にも登録し、シャンパンメーカー、フェラーリ、東京国際映画祭など大規模イベントのMCも担当しました。

岐阜在住の自分に依頼が来るのか不安で料金も抑えていたのですが、実績が増えるにつれ適正価格に。

パフォーマンス動画をYouTubeにアップし、それを見た企業から「うちでもお願いします」と依頼が来るようになり、そこから仕事が好循環に入りました。

現在は国際イベントや規模の大きい案件に絞り、売り上げも意識して活動しています。

国際イベントの舞台で見えたこと

――東京オリンピック、G7、大阪万博など国際的イベントのMC経験から、印象的な出来事はありますか?

大型の国際イベントでは、海外の主催者や制作チームとのコミュニケーションがとても大切ですが、実はまだ英語がOKなイベント関係者は少ないのが現場です。

言語能力が高いだけでなく、相手の文化や、イベントの趣旨を素早く理解するスキルも、これからのグローバル時代ではますます重要になってきます。

また、日本側の日本人スピーカーはステージの使い方が海外の方と比べてまだまだ。
北米の企業トップのプレゼン力は聴衆に訴えかけるスキルに長けていて、本当に素晴らしいと思います。

特に日本人の女性エグゼクティブは、英語を話すとき声がソフトで小さすぎる場合が多く、自信がないように見えてしまう。

実際にはすごい人なのに、第一印象で損をしてしまうのは本当にもったいない。

英語のパブリックスピーキング力を上げることで、相手に与える印象がガラッと変わります。

47歳で母に ―― 子育てと仕事の両立

――多忙な中で、子育てと仕事はどう両立されていますか?

妊活がうまくいかず、47歳のときに特別養子縁組で女の子のお母さんになりました。
もう、がむしゃらにやってきたという感じです。でも夫が育児にも家庭にもとても協力的で、「どうぞどんどん仕事してきてください」というタイプ(笑)。

ただ、「いつもそばにいられる時期は限られているから、その時間を大事にしたほうがいいよ」と知人から言われて、確かにそうだなと。望んで母になったからこそ、つい気合いが入りすぎてしまう時もあります。

娘には、英語の音に触れてほしくて、意識的に英語環境を作っていますが、子どもの吸収力って本当にすごい。
マインクラフトのアイテム名、私が知らないような cobblestone(丸い石) や furnace(かまど) を覚えていたりして(笑)。

以前、夫と世界一周旅行をしたので、今度は娘と一緒に世界一周したいですね。

英語プレゼン力は「マスト」の時代

ある外資系企業で、急きょ上司の代わりに英語プレゼンをすることになった社員の方が、本社の偉い人に「能力不足」だと誤解され、解雇寸前までいったという話を聞いたことがあります。
怖いですよね。

だからこそ、外国人と働く環境では、英語のプレゼン力は “nice-to-have” ではなく “must-have”必要不可欠なんです。

心理学者メラビアンの有名な研究では、言葉と態度が矛盾するとき、人は態度や声を優先して判断するという結果が出ています。

国際イベントのMCを20年近く続けてきて、同じ原稿でも、声のトーン、間の取り方、ステージでの立ち居振る舞いで、聴衆の反応がまったく変わると実感しています。

特に日本人の女性エグゼクティブは、英語を話すとき声が小さくなりがちで、実際には素晴らしい内容なのに自信がないように見えてしまう。

言葉・声・態度の三位一体が揃ってこそ、メッセージは相手の心に届くんです。

英語スピーキングを磨く訓練法

スピーチ力向上には、まず自分のスピーチを録画すること。
音声なしで映像だけ見る → 映像なしで音声だけ聞く → 両方を見る、の順でチェックするのがおすすめです。

また、ネイティブ音源と同じ文章を自分でも録音し、交互に聞くこと。
最近はAIアプリで発音を採点してくれるものもあるので活用するといいと思います。

英語スピーキングは“毎日やること”が本当に重要。
上達はカメの歩みでも、続けることが全てですね。

英語でキャリアアップを目指す方へ

英語スピーチ力を伸ばすには、まず音への興味が大前提。

英語に触れて聞いて、自分で話して、ネイティブとの差を埋めていく。その積み重ねです。

国際的な舞台で人の心に自然と入り込むには、自信を持って明瞭に話すこと、そして声のエネルギーやリズムでネイティブスピーカーと同じような存在感を出すことが大切。

完璧な発音より、伝わる声の力が聴衆の心を開く鍵なんです。

まとめ

数々の人生の転機を乗り越えながら、野口美穂さんは「心に響くパフォーマンス」を追い求め続けてこられました。

岐阜という地方都市から世界の舞台へ。

声という武器で国境を越えて人の心を動かす姿は、英語でキャリアを切り拓きたい人に大きな励ましを与えてくれます。

バイリンガルMCや英語でのパブリックスピーキングに興味がある方は、ぜひ美穂さんのウェブサイトやSNSをチェックしてみてください!

公式ホームページ

バイリンガルフリーアナウンサー野口美穂公式サイト

Xアカウント

Miho Noguchi “英語 x 話すスキル”で世界のステージへ!バイリンガルMC・モデレーター (@mihonog) / X

Instagramアカウント

Miho Noguchi “英語 x 話すスキル” で世界のステージへ!Event MC/Moderator🇯🇵🇺🇸🇫🇷(@mihonog) • Instagram写真と動画

Facebookアカウント

Miho Noguchi – BILINGUALMC.JP | Facebook

Sachiko's avatar

By Sachiko

薄井シンシアさん主催、様々な人生ステージの女性が集い、励まし合う場「キャリアは生き方の会」(月1回対面開催)運営ボランティアの一員。地方自治体で国際職として約10年間勤務後、夫の転職に伴い東京へ移住。3人の子育てに専念するため、2年間のキャリアブレイクを経験。復職後、都内の複数の大使館で勤務し、50代で外資系医療機器メーカーに転職。現在、政府渉外担当部長を務めている。

Leave a comment