昨日は『自分のキャリアを大切に扱う人が増えてほしい』そんなお話しをしました。
今日はその続きとして、「これまでの経験を、どう扱えばいいのか」について考えてみたいと思います。
経験は勝手に強みにはならない
子育て、介護、家庭の事情。
仕事から少し距離を置いた時間を過ごしてきた方の多くが、
こんなふうにおっしゃいます。
「経験はあるけれど、強みと言えるほどのものではない気がします」
この感覚はとても自然です。
なぜなら、経験は
ただ積み重ねただけでは、強みとして認識されにくいからです。
強みは、「何をしたか」より「どう向き合ってきたか」
強みというと、
資格や実績、スキルのような
分かりやすいものを思い浮かべがちです。
でも、私が再就職や転職の現場で見てきたのは、
強みの正体は、行動の中身というよりも“姿勢”に近いということです。
たとえば、
- 何を優先するかを考えてきたこと
- 状況に合わせてやり方を変えてきたこと
- 誰かの立場を想像しながら判断してきたこと
こうした積み重ねは、
外からは見えにくいけれど、
確実にその人の中に残っています。
経験を強みに変える第一歩は「切り取る」こと
いきなり
「私の強みは〇〇です」と言葉にしなくて大丈夫です。
まずは、こんな問いをご自分にしてみてください。
例えば次のようなことです。
- 大変だったけれど、何とか回してきたことは何か
- 判断に迷った場面で、最終的に何を大切にしたか
- 繰り返し頼られていた役割は何だったか
ここには、
その人らしい考え方や行動の癖が表れています。
経験を“全部まとめて”評価しようとしなくていい。
まずは一部分を切り取るだけで、十分なのです。

言葉にできた経験は、次の選択を支えてくれる
経験を言葉にするというのは、
誰かに説明するためだけのものではありません。
自分自身が、
- 何を大切にしてきたのか
- どんな場面で力を発揮してきたのか
を理解するための作業でもあります。
これができると、
「何が向いているか分からない」状態から、
少しずつ抜け出せるようになります。
強みは、
自信満々に語れるものである必要はありません。
むしろ、
- 当たり前すぎて自分では気づいていないこと
- 長くやってきたから軽く扱っていること
の中に、
その人ならではの価値が隠れています。
2026年は、
これまでの経験を価値として丁寧に拾い直す年にしてみませんか。
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