英語、キャリア、そして飾り寿司~異文化をつなぐ私の挑戦~AT Globe 鈴木美加子さん

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こんにちは、Sachikoです。

英語を「話せるスキル」で終わらせず、どうキャリアにつなげ、どう人生に活かしていくのか。このブログでは、英語を軸に自分らしい道を切り拓いてきた方々の、等身大の経験と選択をお届けしています。

今回ご紹介するのは、外資系企業の人事部門で長年経験を積み、2014年に株式会社AT Globeを設立された鈴木美加子(美加子さん)さんです。

「世界で活躍できる日本人を育てたい」という想いのもと、グローバル人材育成に取り組む一方、近年は海外からの旅行者向けに飾り寿司教室という新たな事業もスタートされました。

英語との出会い、外資系企業でのキャリア、起業への挑戦。そして日本文化を世界へ発信する新たな取り組みについて、お話を伺いました。

ニューヨーク生まれの帰国ベイビー

商社勤務だったお父様のニューヨーク駐在中に生まれたという美加子さん。

幼少期の記憶はないそうですが、海外を身近に感じる家庭環境で育ちました。

人生の転機となったのは大学3年生の夏休み。当時ドイツにお父様が単身赴任されていて、「成人式の晴れ着は要らないから、大学3年生の夏休みにドイツに行きたい」とご両親と交渉しドイツ行きを実現させたのが本格的海外体験でした。

ヨーロッパでは多くの人が英語でコミュニケーションを取る中、自分だけが英語を話せない——。その残念さが英語学習への強い原動力になったといいます。

「英語を使って仕事がしたい」 「多様な環境で働きたい」 今につながる思いは、この時に芽生えたそうです。

外資系企業へ飛び込む決意

大学3年生から本格的に英語を学び始めた美加子さんは、卒業後にGE Japanへ入社します。

当時はまだ外資系企業への就職が今ほど一般的ではありませんでしたが、ジャパンタイムズでGE Japanの求人を見つけたことが大きな転機となりました。

お父様から「今、アメリカでNo.1の企業だよ」と言われ、挑戦への後押しになったそうです。

その後も複数の外資系企業で人事として経験を重ね、キャリアを築いてこられました。

若い頃は昇進のスピードを重視していた一方で、30代半ばを過ぎてからは、「どのような環境で働くか」をより大切にするようになったといいます。

日本法人に十分な裁量権があり、上司が外国人で、多様なバックグラウンドを持つ社員が集まる環境を意識して選んできたそうです。その背景には、「多様性の高い職場で働きたい」という一貫した思いがありました。

外資系企業ではOJT(On the Job)トレーニングで様々な経験を積むことが通常です。外資系キャリアを構築する過程で「強み」を活かすのが何よりとのこと。

美加子さんご自身、外資系企業でのさまざまな経験を通じて、強みを磨きながらキャリアを構築されました。

キャリア迷子の時期

キャリアのスタートは人事職でしたが、若い頃から抱いていたファッション業界への憧れを捨てきれず、32歳のときに思い切って転職を決意します。年収が半分になることも覚悟のうえで、オートクチュールメーカーのマーケティング職に挑戦しました。

しかし、実際に働いてみると、自分が本当に力を発揮できる仕事ではないことに気づきます。結果として、人事の道へ戻ることになりました。

この経験を通じて実感したのは、「自分に合った企業文化を見極めることの重要性」でした。

美加子さんによると、企業との相性を考える際には、①企業の成長段階、②企業規模、③求められる仕事のスピード――という3つの軸が重要だといいます。これらが自分の価値観や働き方と合致していないと、能力の有無にかかわらず職場で孤立感を抱いてしまうことがあるそうです。

だからこそ、職種や待遇だけでなく、自分がどのような環境で最も力を発揮できるのかを理解したうえでキャリアを選択することが大切だと語ってくださいました。

外資系で活躍するために必要なこと

美加子さんが考える、外資系企業で活躍するために欠かせない要素は3つ。

  • アサーティブネス(自分の意見を適切に伝える力)
  • ロジカルシンキング
  • 多様な人材と協働する力

特に印象的だったのは、アサーティブネスを身につけるためのアドバイスです。

「いきなり大きなことをする必要はありません。ランチを注文するときに自分で選ぶことや、誘いを上手に断ることなど、日常の小さな場面から意見を伝える練習をするといいんです。」

確かに、日本人は「空気を読む」ことが得意な一方で、自分の意見を明確に伝える経験が少ないかもしれません。

こうした日常の積み重ねが、グローバルな環境でのコミュニケーション力につながるのだと感じました。

外資系で求められる英語力とは?

美加子さんによると、「外資系に必要な英語力」は業界や職種によって大きく異なるため、一概には言えないそうです。

例えば、営業職や技術職であれば、スタッフレベルでTOEIC500点程度から挑戦可能な場合もあります。一方で、海外とのやり取りが多いマーケティングや人事では、より高い英語力(スタッフで750点程度、マネージャーでは800点以上のレベル)が求められる傾向があります。

大切なのは、求人内容をよく確認し、自分が目指す職種に必要な英語力を見極めること。英語力だけでなく、職種ごとの専門性や経験とのバランスを意識することが、グローバルキャリアへの第一歩だと感じました。

起業、そして日本文化を世界へ

オーストラリアでの生活を経て帰国した美加子さんは、「働く時間や場所を自分で選びたい」という思いを強く抱くようになり、2014年に株式会社AT Globeを設立されました。

外資系企業でのキャリアを通じて数多くの挑戦や苦労を経験してきた美加子さん。その経験を活かし、現在はグローバル人材の育成に力を注いでいます。

日本で教育を受け、外資系企業で働くなかで苦労したからこそ、「これからグローバルに活躍したいと考える日本人を支援したい」という思いが芽生えたそうです。その取り組みは、草の根レベルで日本の国際競争力を高めることにもつながると考えています。

さらに近年、新たな挑戦として始められたのが、訪日外国人向けの飾り寿司教室です。実は、私も海外の方とともに参加させていただいたことがあり、飾り寿司の奥深さと作る楽しさを実感しました。

「これまでは日本人を世界へ送り出すお手伝いをしてきました。これからは海外の方に日本文化の魅力を伝えていきたいと思ったんです」

英語という強みがあったからこそ実現できた新しい挑戦。

美しいものが大好きな美加子さんにぴったりの飾り寿司ワールドを通じて、日本文化と海外の人々をつなぐ場づくりを目指されています。

将来のビジョン:世界とつながる場を作りたい

今後についてお聞きすると、美加子さんは「どの国の人とも楽しく仕事ができる人でありたい」と話してくださいました。

また将来的には、飾り寿司のワークショップをオンライン化し、世界中の人々が参加できるコミュニティを作りたいという夢もあるそうです。

「国境を越えて人と人がつながる場を作りたい。」

その想いは、グローバル人材育成にも飾り寿司事業にも共通しているように感じました。

女性の読者へのメッセージ

最後に女性へのメッセージを伺いました。

「日本では今もなお、家事や育児、介護などの負担が女性に集中しやすい現実があります。だからこそ、一つの働き方や組織にこだわりすぎるのではなく、自分らしい選択肢を持つことが大切だ」と美加子さんは語ります。

「いろいろな生き方があっていい。自分にとってベストなキャリアを選んでほしい。」

その言葉には、多くの経験を積んできたからこその温かさと説得力がありました。

最後に

美加子さんのお話を伺い、英語は単なる語学スキルではなく、自分の可能性を広げるためのツールなのだと改めて感じました。

外資系企業でのキャリア、人材育成、そして日本文化を世界へ発信する新たな挑戦。そのどれにも共通しているのは、「世界とつながりたい」という一貫した想いです。

グローバルに活躍したい方はもちろん、新しいことに挑戦したいと考えている方にとっても、多くのヒントをいただけるインタビューだったと思います。

美加子さんのキャリアアドバイスや飾り寿司教室にご関心ある方は是非著書、ウェブサイト発信等チェックしてみてください。

鈴木美加子さんの著書、ウェブサイト、SNSはこちら

英文履歴書の書き方・英語面接の受け方 – 日本実業出版社

https://www.atglobe.jp

Creative Sushi Tokyo | Hands-on Sushi Making Experience in Tokyo | Japan, 東京都江東区https://www.instagram.com/creativesushi_tokyo/

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By Sachiko

薄井シンシアさん主催、様々な人生ステージの女性が集い、励まし合う場「キャリアは生き方の会」(月1回対面開催)運営ボランティアの一員。地方自治体で国際職として約10年間勤務後、夫の転職に伴い東京へ移住。3人の子育てに専念するため、2年間のキャリアブレイクを経験。復職後、都内の複数の大使館で勤務し、50代で外資系医療機器メーカーに転職。現在、政府渉外担当部長を務めている。

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